by Kanabo Consulting Inc. on January 12th, 2021

Remotion(リモーション)
■技術の分野:ビデオコミュニケーション
■ステータス:未公開企業
■設立年:2020年
■社員数:9名(2021年1月現在:LinkedInより)
■所在地:San Francisco, CA
■URL:https://www.remotion.com/
■主な経営陣
Alexander Embiricos氏(共同設立者およびCEO)、Charly Ho氏(CTO)、Stewart Taylor氏(ソフトウェアエンジニア)他。
■最近の資金調達状況
2020年10月初旬、ベータ版の公開と同時にシリーズAの投資ラウンドで1300万ドルを調達したと報告。同ラウンドはGreylock、一方のシードラウンドはFirst Roundがそれぞれリードする形で実現。
■事業および技術概要
コロナ禍の長期化に直面する企業では、社員らが効率的かつ快適なリモートワーク環境を確保するための技術を求める傾向が強まっている。こうした状況を背景に、企業全体における連携や協業に役立つ多様なソリューションが誕生している。Zoomはその先導的なものであるが、会議の日時を設定し、指定されたパスコードで参加者が管理されているため、会議の主旨に沿った話題や仕事に関する話が主体となることから、自ずとかしこまった環境が形成される。こうした状況を見据え、Remotionでは、企業で実際に仕事をしていた時を思わせるような環境、つまり仕事だけでなく、同僚と世間話をしたり、昼食時に自分の家族や趣味の話を気軽に交わせる様なリモートワークの場を目指している。リモートワークにおいては、時間や場所の制約が少ないため、個々人の効率性が向上するといった利点がある。同時に、オンラインを使った同僚や上司とのコミュニケーションでは、先に述べたように、会議形式がメインとなるため、自分の考えを気軽に表現したり、他者の率直な意見やアイデアを普段の会話の中から認識することが難しい。仕事上でのコミュニケーション機会が減ることで、社員における精神的な孤立感覚が芽生え、チームワークを介した効率性や創造性の低下にもつながる。Remotionはこの点を解決すべく、同僚の存在を一目で確認できる画面設計に努め、相手がまるで近くに存在するような感覚で、いつでも自由にコミュニケーションを図れるインフラを実現させた。同社サービスにおける最大の強みは、機能を必要最低限に絞り込み、実に簡単に使える点にある。Remotionのインストールが完了すると、画面上に同僚の顔写真が映し出され、自分のステータスを設定・確認し、相手にビデオチャットの開始をリクエストするだけでコミュニケーションができるようになる。この他、基本的ではあるが、画面共有機能も搭載されている。ステータス表示は、Open(いつでも話ができる状態)とAround(話ができる状態になったら応答してチャット開始可能)のいずれかを選択できるため、常時コンピュータ画面で待機するような義務感を感じる必要がなく、小規模なバーチャルオフィスとして、ストレスフリーの環境を構築することができる。
■技術の分野:ビデオコミュニケーション
■ステータス:未公開企業
■設立年:2020年
■社員数:9名(2021年1月現在:LinkedInより)
■所在地:San Francisco, CA
■URL:https://www.remotion.com/
■主な経営陣
Alexander Embiricos氏(共同設立者およびCEO)、Charly Ho氏(CTO)、Stewart Taylor氏(ソフトウェアエンジニア)他。
■最近の資金調達状況
2020年10月初旬、ベータ版の公開と同時にシリーズAの投資ラウンドで1300万ドルを調達したと報告。同ラウンドはGreylock、一方のシードラウンドはFirst Roundがそれぞれリードする形で実現。
■事業および技術概要
コロナ禍の長期化に直面する企業では、社員らが効率的かつ快適なリモートワーク環境を確保するための技術を求める傾向が強まっている。こうした状況を背景に、企業全体における連携や協業に役立つ多様なソリューションが誕生している。Zoomはその先導的なものであるが、会議の日時を設定し、指定されたパスコードで参加者が管理されているため、会議の主旨に沿った話題や仕事に関する話が主体となることから、自ずとかしこまった環境が形成される。こうした状況を見据え、Remotionでは、企業で実際に仕事をしていた時を思わせるような環境、つまり仕事だけでなく、同僚と世間話をしたり、昼食時に自分の家族や趣味の話を気軽に交わせる様なリモートワークの場を目指している。リモートワークにおいては、時間や場所の制約が少ないため、個々人の効率性が向上するといった利点がある。同時に、オンラインを使った同僚や上司とのコミュニケーションでは、先に述べたように、会議形式がメインとなるため、自分の考えを気軽に表現したり、他者の率直な意見やアイデアを普段の会話の中から認識することが難しい。仕事上でのコミュニケーション機会が減ることで、社員における精神的な孤立感覚が芽生え、チームワークを介した効率性や創造性の低下にもつながる。Remotionはこの点を解決すべく、同僚の存在を一目で確認できる画面設計に努め、相手がまるで近くに存在するような感覚で、いつでも自由にコミュニケーションを図れるインフラを実現させた。同社サービスにおける最大の強みは、機能を必要最低限に絞り込み、実に簡単に使える点にある。Remotionのインストールが完了すると、画面上に同僚の顔写真が映し出され、自分のステータスを設定・確認し、相手にビデオチャットの開始をリクエストするだけでコミュニケーションができるようになる。この他、基本的ではあるが、画面共有機能も搭載されている。ステータス表示は、Open(いつでも話ができる状態)とAround(話ができる状態になったら応答してチャット開始可能)のいずれかを選択できるため、常時コンピュータ画面で待機するような義務感を感じる必要がなく、小規模なバーチャルオフィスとして、ストレスフリーの環境を構築することができる。
by Kanabo Consulting Inc. on October 30th, 2020

Axis Security(アクシスセキュリティ)
■技術の分野:コンピュータセキュリティ
■ステータス:未公開企業
■設立年:2018年
■社員数:40名(2020年9月現在:CrunchBase調べ)
■所在地:3 East Third Ave, Suite 203 San Mateo, CA 94401
■URL:https://www.axissecurity.com/
■主な経営陣
Dor Knafo氏(共同設立者およびCEO)、Gil Azrielant氏(共同設立者およびCTO)、Tamir Hardof氏(CMO)、Dan Parelskin氏(VP Sales)、Shuky Chen氏(VP R&D)他。
■最近の資金調達状況
2020年9月、シリーズBの投資ラウンドで既存の投資機関であるTen Eleven VenturesおよびCyberstartsより3200万ドルの資金を調達。これにより、設立以来、調達総額が4900万ドルに達した。今回の調達資金は、製品販売とマーケティング事業に運用し、北米以外での市場拡大を目指していく。
■事業および技術概要
2019年、カリフォルニア州サンマテオ市を本拠に設立。コロナ禍の影響を受け、米国では自宅からの勤務を許可する企業が増加傾向にある。こうした現状を踏まえ、Axis Securityでは、顧客の請負会社や第三者業者が、顧客のシステムに安全な手段で遠隔からアクセスできる技術の開発に取り組んだ。同社CTOのGil Azrielant氏によると「自宅から働く人々に適応したセキュリティ」を短期間で実現させたのは、その概念を支える技術を白紙の状態から考案したことが背景となっている。新型コロナウィルスの感染状況が進行の一路を辿ることが、この概念を更に後押しすることになった。同社製品の基盤となった「ゼロトラスト」の概念は、システム上ではユーザを全く信用できないため、そうした環境での業務はセキュリティの観点から実行が不可能というもの。このため、顧客はルールに基づくエンジンを使用し、ユーザの役割に適応した安全な環境を構築することができる。Application Access Cloudでは、ユーザ側で閲覧、実行、ダウンロード、アクセスする全ての対象に関して使用機器、ロケーション、ユーザの役割、ユーザにおける通常の実行タスク(または通常とは異なるもの)に応じて決まるアクセスレベルによって管理を行う。同社によると、現在、企業での導入件数は数十社とのこと。本社を置くサンマテオ市とイスラエルのテルアビブ市の2拠点を合わせ40名の社員を抱えており、導入件数の増加を視野に入れ、来年までには人種の多様性を尊重しながら、雇用者数を100名に増員するよう計画している。
■技術の分野:コンピュータセキュリティ
■ステータス:未公開企業
■設立年:2018年
■社員数:40名(2020年9月現在:CrunchBase調べ)
■所在地:3 East Third Ave, Suite 203 San Mateo, CA 94401
■URL:https://www.axissecurity.com/
■主な経営陣
Dor Knafo氏(共同設立者およびCEO)、Gil Azrielant氏(共同設立者およびCTO)、Tamir Hardof氏(CMO)、Dan Parelskin氏(VP Sales)、Shuky Chen氏(VP R&D)他。
■最近の資金調達状況
2020年9月、シリーズBの投資ラウンドで既存の投資機関であるTen Eleven VenturesおよびCyberstartsより3200万ドルの資金を調達。これにより、設立以来、調達総額が4900万ドルに達した。今回の調達資金は、製品販売とマーケティング事業に運用し、北米以外での市場拡大を目指していく。
■事業および技術概要
2019年、カリフォルニア州サンマテオ市を本拠に設立。コロナ禍の影響を受け、米国では自宅からの勤務を許可する企業が増加傾向にある。こうした現状を踏まえ、Axis Securityでは、顧客の請負会社や第三者業者が、顧客のシステムに安全な手段で遠隔からアクセスできる技術の開発に取り組んだ。同社CTOのGil Azrielant氏によると「自宅から働く人々に適応したセキュリティ」を短期間で実現させたのは、その概念を支える技術を白紙の状態から考案したことが背景となっている。新型コロナウィルスの感染状況が進行の一路を辿ることが、この概念を更に後押しすることになった。同社製品の基盤となった「ゼロトラスト」の概念は、システム上ではユーザを全く信用できないため、そうした環境での業務はセキュリティの観点から実行が不可能というもの。このため、顧客はルールに基づくエンジンを使用し、ユーザの役割に適応した安全な環境を構築することができる。Application Access Cloudでは、ユーザ側で閲覧、実行、ダウンロード、アクセスする全ての対象に関して使用機器、ロケーション、ユーザの役割、ユーザにおける通常の実行タスク(または通常とは異なるもの)に応じて決まるアクセスレベルによって管理を行う。同社によると、現在、企業での導入件数は数十社とのこと。本社を置くサンマテオ市とイスラエルのテルアビブ市の2拠点を合わせ40名の社員を抱えており、導入件数の増加を視野に入れ、来年までには人種の多様性を尊重しながら、雇用者数を100名に増員するよう計画している。
by Kanabo Consulting Inc. on August 24th, 2020

Rasa(ラサ)
■技術の分野:AI
■ステータス:未公開企業
■設立年:2016年
■社員数:約50名(2020年8月現在:CrunchBase調べ)
■所在地:845 Market St, Suite 450 San Francisco, CA 94103
■URL:www.rasa.com
■主な経営陣
Alex Weidauer氏(共同設立者およびCEO)、Alan Nichol氏(共同設立者およびCTO)、Kasey Byrne氏(VP Marketing)、Vladimir Vlasov氏(Senior Machine Learning Researcher)、Philipp Wolf氏(Head of Business Development)、Tom Bocklisch氏(Director of Engineering)、Jenna Mackey氏(Head of Finance)等。
■最近の資金調達状況
2020年6月に完了したシリーズBの投資ラウンドでは、Andreessen Horowitz、Accel Partnersを主体に複数の投資機関から2600万ドルを調達。同社によると、この資金は機械学習技術の研究、新製品の開発活動、デベロッパの教育に運用していく方針。今回の投資ラウンドを含め、総額にして4000万ドルを確保。これまで出資を行った投資機関には468 Capital、Basis Set Ventures、Mango Capital等がある。
■事業および技術概要
チャットボット向けの標準インフラを開発。高性能かつより強固なコンテクストアシスタントを構築するためのツールとして、提供開始以来、世界に広がるデベロッパーコミュニティを主体にダウンロード件数が300万に達している。同社プラットフォームを利用して、Covid-19に関する情報提供の手段にチャットボットを構築したWHOをはじめ、Deutsche Telekom、BMW、Airbus等を顧客に抱える。同社技術はテキスト、音声、複数の言語、ビジネスロジック、単独・複数の趣旨のサポートに焦点を当て、実際の会話から学習すると同時に既存のシステムおよびチャンネルと統合することが可能。同社のチャットボットスィーツにおいては3つの主力製品がある。中でもオープンソースを利用した対話型AIソフトRasa Open Sourceは最も人気が高い。2019年に発表されたRasa Xは、このRasa Open Sourceで構築したAIアシスタントを短期間で改良したり、ウェブやアプリ、スマート機器、Facebook MessengerやSlack等のメッセージングプラットフォーム、カスタムチャンネル等で共有できる無償ツールセットである。Rasa Open SourceとRasa Xを利用する開発者側では、エラー発生時にアシスタントと会話を交わしたり、フィードバックを返信することによりトレーニングデータを生成することができる。この他、会話のフィルタリング、フラッグ、修正を行うことで基盤モデルの追跡や管理、ロールアウト、ロールバックをリアルタイムで実行可能。また、DIETなど最新の言語モデルを簡単な方法でチャットボットに構築できるようなアーキテクチュアを活用することもできる。また、エンタープライズ規模でのコンテクストアシスタントの構築用にはRasa Enterpriseを展開。アシスタントの利用状況、導入や移行、教育、プロジェクトの支援に関するサービス契約についてのメトリックスを明確にする解析機能が搭載されている。HIPAA、GDPR、CCPAをはじめとする様々なセキュリティポリシーや規制に準拠した各種ツールも備わっている。
■コロナ禍におけるRasa技術のビジネス機会
先述の300万件に上るRasaのダウンロード実績はAdobeやDeutsche Telekom、Lemonade、Airbus、Toyota、T-Mobile、BMWに代表される各種大手企業との協力関係も背景になっている。同社によると、過去14カ月間におけるダウンロード件数はそれまでに比べ5倍、コミュニティの会員登録と年間経常利益はいずれも3倍の増加を見せている。こうした同社の成長は、コロナ禍の影響で音声アプリの利用が盛んになり、数十億ドル規模の対話型AI市場で競争が激化した事実に裏付けられている。NPR and Edison Researchの調査結果によると、2020年初頭から4月にかけて、一日に最低一回、音声起動で機器を利用する人々の割合が増えたとされている。
■技術の分野:AI
■ステータス:未公開企業
■設立年:2016年
■社員数:約50名(2020年8月現在:CrunchBase調べ)
■所在地:845 Market St, Suite 450 San Francisco, CA 94103
■URL:www.rasa.com
■主な経営陣
Alex Weidauer氏(共同設立者およびCEO)、Alan Nichol氏(共同設立者およびCTO)、Kasey Byrne氏(VP Marketing)、Vladimir Vlasov氏(Senior Machine Learning Researcher)、Philipp Wolf氏(Head of Business Development)、Tom Bocklisch氏(Director of Engineering)、Jenna Mackey氏(Head of Finance)等。
■最近の資金調達状況
2020年6月に完了したシリーズBの投資ラウンドでは、Andreessen Horowitz、Accel Partnersを主体に複数の投資機関から2600万ドルを調達。同社によると、この資金は機械学習技術の研究、新製品の開発活動、デベロッパの教育に運用していく方針。今回の投資ラウンドを含め、総額にして4000万ドルを確保。これまで出資を行った投資機関には468 Capital、Basis Set Ventures、Mango Capital等がある。
■事業および技術概要
チャットボット向けの標準インフラを開発。高性能かつより強固なコンテクストアシスタントを構築するためのツールとして、提供開始以来、世界に広がるデベロッパーコミュニティを主体にダウンロード件数が300万に達している。同社プラットフォームを利用して、Covid-19に関する情報提供の手段にチャットボットを構築したWHOをはじめ、Deutsche Telekom、BMW、Airbus等を顧客に抱える。同社技術はテキスト、音声、複数の言語、ビジネスロジック、単独・複数の趣旨のサポートに焦点を当て、実際の会話から学習すると同時に既存のシステムおよびチャンネルと統合することが可能。同社のチャットボットスィーツにおいては3つの主力製品がある。中でもオープンソースを利用した対話型AIソフトRasa Open Sourceは最も人気が高い。2019年に発表されたRasa Xは、このRasa Open Sourceで構築したAIアシスタントを短期間で改良したり、ウェブやアプリ、スマート機器、Facebook MessengerやSlack等のメッセージングプラットフォーム、カスタムチャンネル等で共有できる無償ツールセットである。Rasa Open SourceとRasa Xを利用する開発者側では、エラー発生時にアシスタントと会話を交わしたり、フィードバックを返信することによりトレーニングデータを生成することができる。この他、会話のフィルタリング、フラッグ、修正を行うことで基盤モデルの追跡や管理、ロールアウト、ロールバックをリアルタイムで実行可能。また、DIETなど最新の言語モデルを簡単な方法でチャットボットに構築できるようなアーキテクチュアを活用することもできる。また、エンタープライズ規模でのコンテクストアシスタントの構築用にはRasa Enterpriseを展開。アシスタントの利用状況、導入や移行、教育、プロジェクトの支援に関するサービス契約についてのメトリックスを明確にする解析機能が搭載されている。HIPAA、GDPR、CCPAをはじめとする様々なセキュリティポリシーや規制に準拠した各種ツールも備わっている。
■コロナ禍におけるRasa技術のビジネス機会
先述の300万件に上るRasaのダウンロード実績はAdobeやDeutsche Telekom、Lemonade、Airbus、Toyota、T-Mobile、BMWに代表される各種大手企業との協力関係も背景になっている。同社によると、過去14カ月間におけるダウンロード件数はそれまでに比べ5倍、コミュニティの会員登録と年間経常利益はいずれも3倍の増加を見せている。こうした同社の成長は、コロナ禍の影響で音声アプリの利用が盛んになり、数十億ドル規模の対話型AI市場で競争が激化した事実に裏付けられている。NPR and Edison Researchの調査結果によると、2020年初頭から4月にかけて、一日に最低一回、音声起動で機器を利用する人々の割合が増えたとされている。
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