Bloom Energy

by Kanabo Consulting Inc. on April 1st, 2010

Bloom Energy(ブルームエナジー)

■技術の分野:クリーンテクノロジー

■ステータス:未公開企業

■設立年:2001年(旧社名はIon America)

■社員数:200名(2010年2月現在)

■所在地:1252 Orleans Drive, Sunnyvale, CA 94089

■連絡先:Telephone: (408) 543-1500/Fax: (408) 543-1501

■URL: www.bloomenergy.com

■主な経営陣 KR Sridhar氏(共同設立者およびCEO)、Bill Kurtz氏(CFO)、Stu Aaron氏 (VP Marketing and Product Management)、David Barber氏(VP Human Resources)、 Todd Fierro氏(Director of Manufacturing)、John Finn氏(設立者およびVP Technology Infrastructure)、 Martin Janousek氏(VP Technology Development)、Jim McElroy氏(設立者およびチーフサイエンティスト)、 Ravi Oswal氏(VP Process and Quality Engineering)、Bill Thayer氏(VP Sales and Service)、 Venkat Venkataraman氏(VP Product Development)、Gary Workman氏(Director of Quality and Reliability)。 取締役員会には、Scott Sandell氏の他、ブッシュ政権第一期目で国務長官を務めたColin Powell氏も在籍している。

■最近の資金調達状況 2009年3月、シリコンバレーで有数なKleiner PerkinsよりシリーズFの投資ラウンドで1億5000ドルを確保。 同投資機関が管理するポートフォリオの中では、初のクリーンテクノロジー企業となった。同社は、これに先立つ 投資ラウンド(詳細情報は未公表)と合わせ、現在までに総額4億ドルの資金を調達している。現時点での評価額は、 およそ14億5000万ドルにのぼるものと見込まれている。

■事業および技術概要 9年近くに渡るステルスモードを逸脱し、今年2月、開発技術と事業内容を公表。「Bloom Box」と呼ばれる製品は、 エタノールからバイオマスに至るまで、ほぼ全ての燃料を電気に変換可能な技術である。同社技術のルーツは、 University of Arizonaにおいて、Sridhar氏率いる研究チームが取り組んでいたNASA計画の研究活動に遡る。 この研究チームでは、火星での生命維持を目的とした、電気から酸素と燃料を生成する(あるいはその逆の方法) 装置を開発。この研究活動が土台となり、様々な燃料から発電可能な「Bloom Box」の基礎技術が考案された。 Sridhar氏がエネルギーサーバーと呼ぶところの同技術は、電気グリッドに比べ2倍の効率性(半分の燃料で同量の 発電が可能)を実現するものと言われている。同社の説明によると、天然ガスなどの化石燃料を利用した場合でも、 一般的な石炭火力発電所での発電に対し、二酸化炭素の排出量は67%少ない。また、再生エネルギーを利用した場合は、 カーボンニュートラル(大気中の二酸化炭素量を増加させない)の状態を維持することができるため、二酸化炭素の 排出量はゼロの単位にまで引き下げられる。 Bloom Boxを構成する各燃料セルは、海岸の砂(酸化ジルコニウム)を原料としたCDケースのサイズに近い正方形の ウェハーである。2種の特殊インクを塗料した各ウェハーでは、化学反応によって、一個の電球を稼働させるのに 十分な電力量(約25W)を生成することができる。これらのウェハーをスタック状に積み重ねることで、住宅一軒分の 電力発電が可能。従って、これらのスタックをグループ化して、大型のユニットに設置すれば、ビルや敷地全体で 利用可能な電力量が発電できる。同技術の強みは、希薄なウェハーをスタック状に積み重ねることが可能なため、 限られた面積に設置し、それぞれの地域で最も安価に利用できる燃料を電力へと転換できる点にある。

■現在までの導入実績と成果 現時点では、100キロワット発電用の製品が一基75万ドルと高額なため、一般利用のレベルではなく、大手企業等の 建物を対象とした導入が主体になっている。ベータ顧客であるGoogleでは、自社敷地内にある一軒のビル用として 400キロワットのシステムを利用。将来的には、自社データセンターのひとつを同装置の利用だけで運用するよう 期待している。Walmartでもこれと同規模のシステムを活用。2箇所の試験店舗では、消費電力の60%から80%に対応 させている。この他、eBay、コカコーラ、FedEx等でも同社技術の試験導入を行っている。eBayでは、5基を設置。 各装置は、自動車一台分の駐車面積に収まる形状で、敷地の一角に横配列され、それぞれが敷地内で利用される電力量の 15%を発電している。Bloom Energy社では、3年から5年の間で投資回収を見込んでいる。カリフォルニア州を例に 挙げると、商用の場合、キロワット時の電気料金は、13セント程度だが、同装置の設置により、8セントから10セントに 削減可能とされている。

■競合他社に対する差別化 同社製品に類似した技術開発に取り組む企業は100社強存在すると言われている。中でも、設立から40年を迎えた FuelCell Energyでは、2003年にようやく初の商用製品を市場出荷したが、生産コストは、現在でも売上額を上回っている。 Bloom Energyは、こうした企業に対し、天然素材(砂とインク)を主原料とすること、同形状のウェハーをスタック状に 重ねることで生産過程が簡素化されること、屋上に設置するようなソーラーパネル等と異なり、地面に直接かつ簡単に 設置できること等から、全般的に低コストでの生産を可能にしている。

■今後の計画 上述の通り、商用の装置は、現在一基75万ドルで提供されているが、生産活動が軌道に乗り、顧客ベースが拡大すれば、 低価格での販売が予測されている。同時に、一般住宅用の装置も開発しており、一基あたり3000ドルの価格で市場展開を 見込んでいる。


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