Primus Power

by Kanabo Consulting Inc. on June 21st, 2011

Primus Power(プライマスパワー)

■技術の分野:スマートグリッドストレージ
■ステータス:未公開企業
■設立年:2009年8月
■社員数:50名未満(2011年6月現在:LinkedInより)
■所在地:3967 Trust Way Hayward, CA 94545
■連絡先:Phone: 510 342 7600/Fax: 510 342 7699
■URL:www.primuspower.com

■最近の資金調達状況
2011年5月、DBL Investors、I2BF Global Venturesが先導し、既存投資機関のChrysalix Energy Venture Capital、Kleiner Perkins Caufield & Byersが参加した第2ラウンドで1100万ドルを調達。現在、Modesto Irrigation Districtを対象としたフロー電池ファームの建設が進められており、同施設においては、将来、25MWから75MWの電力貯蔵が見込まれている。同社の説明によると、今回の調達資金は、同施設の建設作業を完了させ、大規模な商用化に向けて運用していく方針。第一ラウンドは2009年8月に完了したが、同社では、これに関する投資機関および調達額の詳細を公表していない。

■事業および技術概要
亜鉛を使用したフロー電池を開発。同社の技術は、80年代、Electric Power Research Instituteが取り組んだ研究活動が基盤となっている。この技術を利用した電力会社では、需要ピーク時に、追加の発電技術に依存せずに電力供給が可能になるとされている。また、トランスミッション/ディストリビューションのインフラにおけるアップグレードの延期にも繋がるとして、期待されている。一般的に、フロー電池は、リチウムイオン電池に比べ安全性・信頼性の両面で優れており、他のエネルギーストレージ手段に対しても低コストかつ比較的短期間で導入できる技術として捉えられている。フロー電池の中には、キロワット時あたり100ドル程度で運用できるものもある。米エネルギー省によると、現在、Primus Powerでは、フロー電池対応の安価な金属電極の研究に取り組むと同時に、これを開発するよう、金属の大量製造で一般的な製造工程を採用。エネルギー省からは、研究開発活動に向けて、2種の助成金を受けている(2009年、下記のModestoプロジェクトにおける経費の一部として、1400万ドルを受けた他、同省のARPA-E Programにおいては、風力・太陽エネルギーの貯蔵に適した高電力密度のフロー電池に対応する、長期持続型の電極開発を目的に助成金を確保した)。

■将来展望など
カリフォルニア州におけるModestoプロジェクト(上述、最近の資金調達状況の欄を参照)は、過去2年間に渡り、連邦政府が全米で展開しているエネルギー計画のひとつで、米エネルギー省が統括。2012年からの運用を目標に、同施設に25MWのバッテリーシステムの導入が計画されている。同計画には総額4700万ドルの経費が見込まれているが、Primus Powerがその3分の2のコストを負担していく。この場合、1ワットあたりのコストは、1.88ドルと算出されるが、同社では、将来的には、これをキロワット時あたり1000ドル以下に抑えることが可能であると見込んでいる。

■競合他社
フロー電池は、競争の激しい市場と言われている。同社の他にも、EnerVault、 Deeya Energy等の新興企業がフロー電池の開発を手がけている。設立から6年目を迎えたDeeya Energyは、Technology PartnersをはじめBlueRun Ventures、Draper Fisher Jurvetson、New Enterprise Associatesなど有数の投資機関から総額5300万ドルの資金を調達。レドックスフロー電池の発案者として知られる Lawrence Thaller氏が技術顧問として参画する企業である。一方、EnerVaultもOceanshore VenturesおよびU.S. Investから350万ドルのベンチャー投資を受け、開発活動を進めている。


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