Sion Power
by Kanabo Consulting Inc. on October 15th, 2012

Sion Power(サイオンパワー)
■技術の分野:クリーンテクノロジー
■ステータス:未公開企業
■設立年:1994年(2002年、現在の社名に変更)
■社員数:約60名(2012年7月現在)
■所在地:2900 E. Elvira Tucson, AZ, 85756
■連絡先:520-799-7500
■URL:www.sionpower.com
■主な経営陣
Dennis Mangino氏(CEO)、 John Kopera氏(VP of Commercial Operations)、
Tracy Kelley氏(R&D Program Director)
■最近の資金調達状況
2011年12月に完了した投資ラウンドで5000万ドルを調達。ドイツに本拠を
置く大手化学企業BASF社が投資を行った。Sion Power社とBASF社は、
2009年に技術開発に関する合意契約を締結したことをきっかけに協業関係が
スタート。その延長として今回の投資が実現した。この調達資金は、
開発技術の商品化を主体に運用していくものとされている。この他、
2010年には、最低300マイルの充電距離に対応可能なリチウム硫黄電池の
開発活動に対し、ARPA-Eより500万ドルの助成金を獲得。
また、米エネルギー省からは、リチウム硫黄電池を対象とした新しい
電解質の研究活動(3年間)に対して80万ドルを受けた。Sion Powerの
取締役会には、Topspin PartnersやRenaissance Technologiesからの
投資家も参加している。
■事業および技術概要
Brookhaven National Laboratoryから分社化し、Moltechという社名で
1994年に設立された未公開企業。2002年、現在の社名に変更した。
同社では、電気自動車および軍事市場を主体に、リチウム硫黄電池の
技術開発に取り組んでいる。Sion Power社によると、リチウム硫黄物質を
利用した同社システムは、他のいかなる電池システムに比べ、理論上、
重量と容積のいずれにおいてもエネルギー密度が最も高いとされている。
先ず最初に、自動車での適用に向けて展開していく方針である。
■他社との協業関係
過去においては、QinetiQ と共にUAV(無人機)を対象とした動力供給の
技術開発に携わっていた。近年においては、先に述べた投資先であるBASFと
共同で電池素材の開発研究に取り組んでいる。
■電池開発企業に対する高い関心
電池技術企業にとって新たな陽極/陰極物質の開発活動は、依然として
主要なフォーカスであるが、これと同時に、近年では、新しい電解質に
対して高い注目が寄せられている。陽極/陰極物質と総合的な電池寿命の
性能そのものに影響を与える電解質を研究開発しているベンチャー企業の
中には、Seeo社のように試験生産を開始した企業等も見られるようになった。
Tesla社やFisker社で開発している電気自動車では、現在、リチウムイオン
技術が主に使われているが、Fisker 社の電池技術供給元であるA123社は、
近年、性能障害に直面したり、Chevy Voltに搭載された電池も耐火性の
問題が指摘されている。業界関係者の間では、リチウム硫黄電池は、他の
化学物質よりも遥かに高エネルギーであり、将来的には、この特性が市場
での差別化に繋がっていくといった見方もある。同技術の開発には欧州でも
関心が寄せられており、例えば、英国ではOxis Energy社などの企業が
商用化に向けて取り組んでいる。
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米国の最新ベンチャー企業情報とIT市場動向は、
無料配信の『米エリアIT通信』で提供しています。
無料購読のお申込みは下記まで:
http://www.kanaboconsulting.com
発信元: Kanabo Consulting株式会社
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■米国ベンチャー企業の発掘
当社ではお客様のご要望に合わせて米国企業の最新情報
(公開・未公開企業、ベンチャー企業)を調査報告いたします。
お問合わせはhttp://www.kanaboconsulting.com/contact-us.htm までどうぞ。
■技術の分野:クリーンテクノロジー
■ステータス:未公開企業
■設立年:1994年(2002年、現在の社名に変更)
■社員数:約60名(2012年7月現在)
■所在地:2900 E. Elvira Tucson, AZ, 85756
■連絡先:520-799-7500
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■主な経営陣
Dennis Mangino氏(CEO)、 John Kopera氏(VP of Commercial Operations)、
Tracy Kelley氏(R&D Program Director)
■最近の資金調達状況
2011年12月に完了した投資ラウンドで5000万ドルを調達。ドイツに本拠を
置く大手化学企業BASF社が投資を行った。Sion Power社とBASF社は、
2009年に技術開発に関する合意契約を締結したことをきっかけに協業関係が
スタート。その延長として今回の投資が実現した。この調達資金は、
開発技術の商品化を主体に運用していくものとされている。この他、
2010年には、最低300マイルの充電距離に対応可能なリチウム硫黄電池の
開発活動に対し、ARPA-Eより500万ドルの助成金を獲得。
また、米エネルギー省からは、リチウム硫黄電池を対象とした新しい
電解質の研究活動(3年間)に対して80万ドルを受けた。Sion Powerの
取締役会には、Topspin PartnersやRenaissance Technologiesからの
投資家も参加している。
■事業および技術概要
Brookhaven National Laboratoryから分社化し、Moltechという社名で
1994年に設立された未公開企業。2002年、現在の社名に変更した。
同社では、電気自動車および軍事市場を主体に、リチウム硫黄電池の
技術開発に取り組んでいる。Sion Power社によると、リチウム硫黄物質を
利用した同社システムは、他のいかなる電池システムに比べ、理論上、
重量と容積のいずれにおいてもエネルギー密度が最も高いとされている。
先ず最初に、自動車での適用に向けて展開していく方針である。
■他社との協業関係
過去においては、QinetiQ と共にUAV(無人機)を対象とした動力供給の
技術開発に携わっていた。近年においては、先に述べた投資先であるBASFと
共同で電池素材の開発研究に取り組んでいる。
■電池開発企業に対する高い関心
電池技術企業にとって新たな陽極/陰極物質の開発活動は、依然として
主要なフォーカスであるが、これと同時に、近年では、新しい電解質に
対して高い注目が寄せられている。陽極/陰極物質と総合的な電池寿命の
性能そのものに影響を与える電解質を研究開発しているベンチャー企業の
中には、Seeo社のように試験生産を開始した企業等も見られるようになった。
Tesla社やFisker社で開発している電気自動車では、現在、リチウムイオン
技術が主に使われているが、Fisker 社の電池技術供給元であるA123社は、
近年、性能障害に直面したり、Chevy Voltに搭載された電池も耐火性の
問題が指摘されている。業界関係者の間では、リチウム硫黄電池は、他の
化学物質よりも遥かに高エネルギーであり、将来的には、この特性が市場
での差別化に繋がっていくといった見方もある。同技術の開発には欧州でも
関心が寄せられており、例えば、英国ではOxis Energy社などの企業が
商用化に向けて取り組んでいる。
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■米国ベンチャー企業の発掘
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