Simplivity
by Kanabo Consulting Inc. on May 16th, 2016

Simplivity
Simplivityの事業概要
マサチューセッツ州ウエストボロー市で2009年に設立。Simplivity では近年、欧米で高い注目を浴びているHyperconverged(Hyper-Converged Infrastructureの略称で、コンバージドインフラの小型版を意味する)のデータセンター向け製品を開発している。特に、仮想マシーンをホスティングするサーバおよびストレージに特化。同社のOmniCubeプラットフォームは、標準のインフラに比べ、安価かつ簡素化されたエンタープライズコンピューティングの他、ストレージサービス、ネットワーク機能を提供するものである。Accel PartnersをはじめCharles River Ventures、Kleiner Perkins Caufield & Byers、Waypoint Capital、DFJ Growth、CRV、Meritech Capital Partnersなど有数な投資機関より総額2億6700万ドルのベンチャー投資を受けた。
現時点での評価額とその背景
2015年3月現在における同社の評価額は10億ドルとされる。同社によると、hyperconverged対応製品の市場では優勢な地位を獲得し、1070億ドル規模のITインフラ市場において最も急成長を見せる企業に数えられる。初製品をリリースした2013年4月以来、その急成長は、世界に広がる再販業者およびディストリビュータのネットワークに恩恵を受けてきた。2015年3月、設立者のDoron Kempel氏は年間1億ドルの売り上げを見込んでいると言及。同社におけるSales Multiple(企業価値÷売上の意味)は約10と算出される。ちなみに、コンピュータおよび演算技術を専門とする上場企業に関しては、このrevenue multiples(先のSales Multipleの同義)が平均で僅かに1.6である。
強み
経営陣:Simplivityを設立したDoron Kempel氏は大企業向けにデータ重複排除ソリューションを開発するDiligent Technologiesを起業し、CEOとして活躍。同社は2008年4月、IBMに1億7800万ドルで買収された。過去には、EMCの副社長兼General Managerとしても務めた。
革新性: 同社の説明によると、OmniCubeプラットフォームに関しては10件の特許が申請されている。
前向きな社風:Glassdoorの調査結果を基に『Business Insider』が発表した「働き易いユニコーン企業」で上位6位にランキングされている。
弱み
導入顧客への対応: 先に述べた通り、SimpliVityは初製品の市場出荷から僅か23カ月の間に10億ドルの企業評価を受けるなど、史上まれに見る最速な急成長を遂げた。導入顧客数の急速な増加に追随できるよう、製品の信頼性を高めると同時に、障害発生時にはより迅速に対応できる体制を整えることが期待される。
ビジネス機会
海外市場への拡大: 現時点では国内市場を主体に事業展開を行っている。今後に関しては、欧州およびアジア市場への進出を通じて大幅な売り上げの向上が見込まれる。
同社に対する競合
Amazon:SimpliVityでは、業界に広がる「Amazon Web Servicesのパブリッククラウドを利用するほうが、オンプレミスのプライベートクラウドよりも安価である」という認識を覆す調査結果を出した。Amazonは、現在のところこれに対する公式コメントを発表していないが、Amazonが調査を実施すれば、これを逆転する結果が出る可能性も懸念される。
Nutanix:Simplivityと類似したプラットフォームを提供するNutanixは、同業界の先駆者であり、現在もなおトップリーダーとしての地位を維持している。Simplivityにとっては、Nutanixのマーケットシェアを着実に縮小させていくことが、優先課題である。
日本企業へのコメント: Simplivityは現在のところ日本支社を開設していない。
Simplivityの事業概要
マサチューセッツ州ウエストボロー市で2009年に設立。Simplivity では近年、欧米で高い注目を浴びているHyperconverged(Hyper-Converged Infrastructureの略称で、コンバージドインフラの小型版を意味する)のデータセンター向け製品を開発している。特に、仮想マシーンをホスティングするサーバおよびストレージに特化。同社のOmniCubeプラットフォームは、標準のインフラに比べ、安価かつ簡素化されたエンタープライズコンピューティングの他、ストレージサービス、ネットワーク機能を提供するものである。Accel PartnersをはじめCharles River Ventures、Kleiner Perkins Caufield & Byers、Waypoint Capital、DFJ Growth、CRV、Meritech Capital Partnersなど有数な投資機関より総額2億6700万ドルのベンチャー投資を受けた。
現時点での評価額とその背景
2015年3月現在における同社の評価額は10億ドルとされる。同社によると、hyperconverged対応製品の市場では優勢な地位を獲得し、1070億ドル規模のITインフラ市場において最も急成長を見せる企業に数えられる。初製品をリリースした2013年4月以来、その急成長は、世界に広がる再販業者およびディストリビュータのネットワークに恩恵を受けてきた。2015年3月、設立者のDoron Kempel氏は年間1億ドルの売り上げを見込んでいると言及。同社におけるSales Multiple(企業価値÷売上の意味)は約10と算出される。ちなみに、コンピュータおよび演算技術を専門とする上場企業に関しては、このrevenue multiples(先のSales Multipleの同義)が平均で僅かに1.6である。
強み
経営陣:Simplivityを設立したDoron Kempel氏は大企業向けにデータ重複排除ソリューションを開発するDiligent Technologiesを起業し、CEOとして活躍。同社は2008年4月、IBMに1億7800万ドルで買収された。過去には、EMCの副社長兼General Managerとしても務めた。
革新性: 同社の説明によると、OmniCubeプラットフォームに関しては10件の特許が申請されている。
前向きな社風:Glassdoorの調査結果を基に『Business Insider』が発表した「働き易いユニコーン企業」で上位6位にランキングされている。
弱み
導入顧客への対応: 先に述べた通り、SimpliVityは初製品の市場出荷から僅か23カ月の間に10億ドルの企業評価を受けるなど、史上まれに見る最速な急成長を遂げた。導入顧客数の急速な増加に追随できるよう、製品の信頼性を高めると同時に、障害発生時にはより迅速に対応できる体制を整えることが期待される。
ビジネス機会
海外市場への拡大: 現時点では国内市場を主体に事業展開を行っている。今後に関しては、欧州およびアジア市場への進出を通じて大幅な売り上げの向上が見込まれる。
同社に対する競合
Amazon:SimpliVityでは、業界に広がる「Amazon Web Servicesのパブリッククラウドを利用するほうが、オンプレミスのプライベートクラウドよりも安価である」という認識を覆す調査結果を出した。Amazonは、現在のところこれに対する公式コメントを発表していないが、Amazonが調査を実施すれば、これを逆転する結果が出る可能性も懸念される。
Nutanix:Simplivityと類似したプラットフォームを提供するNutanixは、同業界の先駆者であり、現在もなおトップリーダーとしての地位を維持している。Simplivityにとっては、Nutanixのマーケットシェアを着実に縮小させていくことが、優先課題である。
日本企業へのコメント: Simplivityは現在のところ日本支社を開設していない。
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