CloudFlare

by Kanabo Consulting Inc. on June 23rd, 2016

CloudFlare

Cloudflareの事業概要

サンフランシスコ市で2009年に設立。Cloudflare は、サイト訪問者とCloudFlareユーザのホスティングプロバイダー間に位置し、ウェブサイトのリバースプロキシーとして機能しながらCDN(content delivery network)および分散型ドメインネームサーバーサービスを提供するものである。同社のネットワークはDNS(Domain Name System)の変更によりウェブサイトや携帯アプリにおけるアベイラビリティを保護、高速化、向上させることが可能。VenrockをはじめNew Enterprise Associates、Pelion Venture Partners、Union Square Ventures、Fidelity Investments、Google Capital等の投資機関から総額1億8200万ドルのVC投資を受けた。

現時点での評価額とその背景

2015年9月現在の評価額は1億500万ドル とされている。CloudFlareにおける急成長ぶりは、DNSを変更することでウェブサイトの向上を図ると同時に保護力を強化する手法に大きく恩恵を受けている。同社は、典型的なCDN/DDoS Mitigationに特化した企業ではなく、200万件を超えるウェブサイトにコンテンツ配信を行っており、CDN業界のAmazonとも言える存在である。2015年7月、同社によると2015年における収益は1億ドルと言われ、Sales Multiple(企業価値÷売上の意味)は約10と算出される。ちなみに、同業界における上場企業に関しては、このrevenue multiples(先のSales Multipleの同義)が平均で7とされている。

強み

革新性: 先に述べた通り、同社における独自性の高い手法は業界で大きく評価されている。事実、CloudFlareはWall Street Journalが評価する「Most Innovative Network & Internet Technology Company」に2年連続選ばれた企業である。この他、Fast Companyが選んだ「世界で最も革新的な企業10社」のひとつにも数えられている。

チームワーク:設立チームが主体となって取り組んできたProject Honeypot(ウェブを利用したハニーポットネットワーク。サイト内に内蔵されたソフトウエアを使い、スパムの他、バルクメーリングや電子メールによる詐欺などでメールアドレスを集約する際に悪用されるIPアドレスに関して、データを収集する)に加え、以下のような企業買収を通じた成長も促進している:2014年2月にStopTheHacker (マルウェア検知、マルウェアの自動除去、ブラックリスト監視等のサービス提供)、続く4月にはCryptoSeal(ウエブユーザに関するセキュリティサービスを提供)を買収。

弱み

矛盾性: Host Exploitが評価した「 劣悪なホスティング企業50社」の中では、上位7位に付けられている。その事例として、支払いカードに関するデータを販売するサイトRescatorではCloudFlareを利用してきたが、2015年10月の報告によると、不正なドメイン名を持つ複数のフィッシングサイトで使われるSSL認証の40%を供給している事実が判明した。

ビジネス機会

国際市場への拡張:現時点では国内市場に焦点を当てているが、今後は欧州およびアジア市場への進出によりさらなる収益成長が期待される。

同社に対する競合

Akamai :  CDN業界のトップ企業Akamaiに競争を挑んでいるが、現在のところAkamaiはサーバー数、バンド幅、多様な機能性など様々な面でリードしている。ただし、価格の手頃さをセールスポイントとして強調すれば、Akamaiの既存顧客を徐々に獲得できる可能性は十分考慮される。

その他多数の競合:Akamaiよりも規模の小さなところでは、Incapsula、Torbit、Amazon CloudFront、Yottaaなど多数の企業と競争を展開している。

日本企業へのコメント: Cloudflareは、日本に複数のデータセンターを開設しているため、現地市場でのサポートに対応する体制ができている。



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