Okta
by Kanabo Consulting Inc. on August 24th, 2016

Okta
Oktaの事業概要
2009年、カリフォルニア州サンフランシスコ市内で設立。Oktaは、ログイン処理の安全性確保と統合化に特化した新興企業である。クラウドを利用したSSO(シングルサインオン:一回のユーザ認証で異なるシステムやアプリに一括してアクセスできるシステム)の導入企業では、既存のディレクトリ、IDシステム、4000件を超える多様なアプリと直接連結させることができる。同社ではOktaは統合型のプラットフォーム上で動作するため、企業側では安価なコストで大規模なサービスを迅速に提供できると説明している。Andreessen HorowitzをはじめGreylock Partners、Sequoia Capitalなど複数のVC機関より総額2億300万ドルの資金調達を行った。
現時点での評価額とその背景
2015年9月現在、同社に対する評価額は12億ドル に上る。同社サービスにおけるSSO機能 はクラウドを利用した各種サービスと共に、フォーチュン500社での導入件数が飛躍的に増加したことを受け大きな成長を見せた。OktaではSSOにおける利便性と安全性を確保すると同時に、簡素な統合機能でも大企業を魅了している。現在、Adobe、Allergan、Chiquita、LinkedIn、Western Union等の主要顧客をはじめ導入件数は数千社を数える。同社によると2016年6月現在、管理下にあるマシーンの台数は340万台とされている。また、CIO誌に紹介された記事(2015年6月)では、2015年における売上は1億ドルと予測されており、これに基づくと同社のSales Multiple(企業価値÷売上の意味)は約12と算出される。ちなみに、インターネット業界における上場企業に関しては、このrevenue multiples(先のSales Multipleの同義)が平均で7とされている。
強み
簡易な統合機能:Salesforce、Zendesk、ServiceNow、Google Apps等に代表される人気の高いアプリでは、その大半がアプリへの直接的なプロビジョニング(およびデプロビジョニング)を実現させるため、アプリAPIをコンフィギュレーションに採り入れている。近年の新しい統合機能は極めて操作が簡単で、各自のカタログからコンフィギュレーションを選択したり、SSO URLやアプリ側に2段階程度のコンフィギュレーションステップを入力するだけで完了するものである。
経営チーム:SalesforceでVP of Engineeringを務めていたTodd McKinnon氏が設立。クラウドサービスのベンダ企業を経営していたBen Horowitz氏は、McKinnon氏について「クラウドアプリの構築に関しては、彼の右に出る人物はいないだろう。私自身の経験上、McKinnon氏はこれまでに一緒に仕事をしたエンジニアの中でも、経営手腕をも備えた最も鋭敏なパートナーである」と言及している。
弱み
クラウドの安全性に対する意見:クラウドを利用したサービスの安全性対する意見は賛否両論であり、現在もクラウドを利用するか、オンプレミスのソフトを導入するべきかの議論は頻繁に耳にするものであり、Oktaの技術は、業界や利用側の判断に左右される可能性がある。
ビジネス機会
世界市場への拡大:現時点では国内市場に焦点を当てているが、欧州およびアジア市場への進出により、将来は大幅な売上上昇が期待される。
同社に対する競合
Microsoft : 同社では、過去にMicrosoftの最も人気の高いアプリとの提携により、Microsoftの市場占有率に影響を与えようと試みた。こうした動きは、同社に限ったものではないが、多数の企業では、クラウドユーザおよびアクセス管理に関してMicrosoftに依存しているのが現状である。
多数存在する競合:Oktaの競合とされる新興企業にはCentrify、Ping Indentity、OneLogin、 Symplified、iWelcome、SecureAuth、Telekomなど多数ある。
日本企業へのコメント:オーストラリアに開設したオフィスでは、アジア太平洋地域を対象としたサービス展開を行っているが、日本支社はまだ存在しない。
Oktaの事業概要
2009年、カリフォルニア州サンフランシスコ市内で設立。Oktaは、ログイン処理の安全性確保と統合化に特化した新興企業である。クラウドを利用したSSO(シングルサインオン:一回のユーザ認証で異なるシステムやアプリに一括してアクセスできるシステム)の導入企業では、既存のディレクトリ、IDシステム、4000件を超える多様なアプリと直接連結させることができる。同社ではOktaは統合型のプラットフォーム上で動作するため、企業側では安価なコストで大規模なサービスを迅速に提供できると説明している。Andreessen HorowitzをはじめGreylock Partners、Sequoia Capitalなど複数のVC機関より総額2億300万ドルの資金調達を行った。
現時点での評価額とその背景
2015年9月現在、同社に対する評価額は12億ドル に上る。同社サービスにおけるSSO機能 はクラウドを利用した各種サービスと共に、フォーチュン500社での導入件数が飛躍的に増加したことを受け大きな成長を見せた。OktaではSSOにおける利便性と安全性を確保すると同時に、簡素な統合機能でも大企業を魅了している。現在、Adobe、Allergan、Chiquita、LinkedIn、Western Union等の主要顧客をはじめ導入件数は数千社を数える。同社によると2016年6月現在、管理下にあるマシーンの台数は340万台とされている。また、CIO誌に紹介された記事(2015年6月)では、2015年における売上は1億ドルと予測されており、これに基づくと同社のSales Multiple(企業価値÷売上の意味)は約12と算出される。ちなみに、インターネット業界における上場企業に関しては、このrevenue multiples(先のSales Multipleの同義)が平均で7とされている。
強み
簡易な統合機能:Salesforce、Zendesk、ServiceNow、Google Apps等に代表される人気の高いアプリでは、その大半がアプリへの直接的なプロビジョニング(およびデプロビジョニング)を実現させるため、アプリAPIをコンフィギュレーションに採り入れている。近年の新しい統合機能は極めて操作が簡単で、各自のカタログからコンフィギュレーションを選択したり、SSO URLやアプリ側に2段階程度のコンフィギュレーションステップを入力するだけで完了するものである。
経営チーム:SalesforceでVP of Engineeringを務めていたTodd McKinnon氏が設立。クラウドサービスのベンダ企業を経営していたBen Horowitz氏は、McKinnon氏について「クラウドアプリの構築に関しては、彼の右に出る人物はいないだろう。私自身の経験上、McKinnon氏はこれまでに一緒に仕事をしたエンジニアの中でも、経営手腕をも備えた最も鋭敏なパートナーである」と言及している。
弱み
クラウドの安全性に対する意見:クラウドを利用したサービスの安全性対する意見は賛否両論であり、現在もクラウドを利用するか、オンプレミスのソフトを導入するべきかの議論は頻繁に耳にするものであり、Oktaの技術は、業界や利用側の判断に左右される可能性がある。
ビジネス機会
世界市場への拡大:現時点では国内市場に焦点を当てているが、欧州およびアジア市場への進出により、将来は大幅な売上上昇が期待される。
同社に対する競合
Microsoft : 同社では、過去にMicrosoftの最も人気の高いアプリとの提携により、Microsoftの市場占有率に影響を与えようと試みた。こうした動きは、同社に限ったものではないが、多数の企業では、クラウドユーザおよびアクセス管理に関してMicrosoftに依存しているのが現状である。
多数存在する競合:Oktaの競合とされる新興企業にはCentrify、Ping Indentity、OneLogin、 Symplified、iWelcome、SecureAuth、Telekomなど多数ある。
日本企業へのコメント:オーストラリアに開設したオフィスでは、アジア太平洋地域を対象としたサービス展開を行っているが、日本支社はまだ存在しない。
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