Zuora

by Kanabo Consulting Inc. on November 2nd, 2016

Zuora

Zuoraの事業概要


カリフォルニア州フォスターシティ市で2007年に設立。サブスクリプション型の事業形態を持つ企業を対象に、収益向上と業務最適化を目的としたSaaSアプリの開発・販売を行っている。プライスパッケージを特定し、見積書の発行、販売および契約書類の管理、売上計上、請求金額の算出、請求書の発行、クレジットカード決済連携、入金および回収管理、会計締め処理、分析・レポートを主体に多様な機能を持つ。同社製品は世界規模でクラウドサービス、通信、メディア、ヘルスケア等の産業に展開されている。

現時点での評価額とその背景

2015年3月現在の評価額は11億2000万ドルとされている。ユニコーン企業の中ではそれほど知名度は高くないが、DellやBox、Qualcommを筆頭に多数の大企業で導入実績を上げている。IPOに向けて準備段階にあるといった噂もあり、様々な投資家から2億4300ドルの財務支援を受けている。Wall Street Journal紙の記事(2015年3月掲載)では、同社CEOのTien Tzuo氏が1億ドルの収益を見込んでいると言及。これに基づくと同社のSales Multiple(企業価値÷売上の意味)は約10と算出される。ちなみに、当該市場における上場企業に関しては、このrevenue multiples(先のSales Multipleの同義)が平均で5とされている。

強み

使い易さと統合性:Zuora製品では、企業の提供する製品・サービスの性質にかかわらず、サブスクリプション型のビジネスに必要なものを一括して提供することができる。導入企業では、請求処理や回収管理、会計処理などを簡単に追跡できる上、Salesforceやクラウドを利用した他の会計ソリューションと既に統合されている点にもメリットを見出している。

経営チームの手腕:Salesforce.comが設立後11番目に雇用したTien Tzuo氏が起ち上げた。Salesforce.comを軌道に乗せた人物の一人で、クラウドソフト業界では主要なイノベーターとしても知られる。同氏は、クラウドへの転換は一回性の支払いからオンラインサブスクリプションに移行するといった決済方法の変化に繋がるとの見解を持っている。

弱み

依存性:Zuora製品は、現在注目を集めているクラウドとサブスクリプションに対するトレンドに依存している。いずれかに変化が起きた場合、それに応じて迅速に対応していく必要がある。

ビジネス機会

データ分析: 同社が買収した企業は現在のところFrontleaf社のみであるが、今後、買収先を増やしていくことで、顧客企業がサブスクリプション事業を円滑に管理すると同時に、その仕組みを十二分に理解し、最適化を図れる環境を整えることができる。

同社に対する競合

ERPプレイヤー:
OracleやSAP等の大手企業は十分な資金と顧客ベースを抱え、様々なサブスクリプション管理サービスを展開している。これらの企業が市場参入をした場合は、即時に大きな競合となる。

新興企業:
Zuoraがサービス提供を開始して間もなく、AriaをはじめRecurly、Chargify、Spreedlyなど多数の新興企業が市場に参入し始めた。

日本企業へのコメント:Zuoraは日本支社を開設しており、当該市場で積極的な事業展開を行っている



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